振袖とは何?由来・歴史や着用する場面など | 古典柄振袖専門店の振袖ハクビ明治記念館店

振袖とは何?由来・歴史や着用する場面など

振袖とは何?由来・歴史や着用する場面など

成人式でお馴染みの「振袖」は、成人式のほかに親戚や友人の結婚式などでも着用する未婚女性の正装です。

華やかで品格のある振袖は、フォーマルな装いが求められるシーンにふさわしいと言えます。そんな振袖ですが、普段着物に馴染みのない方にとってはわからないことも多いかも知れません。

そこで今回は振袖の基本的な情報に焦点を当て、振袖とは何か、由来や歴史、着用シーンや袖の長さによる種類の違いについて詳しく解説します。振袖について詳しく知りたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

 

振袖とは?

振袖とは?

振袖とは、結婚前の女性がフォーマルシーンにおいて着用する袖の長い着物のことです。

振袖は全面に柄の描かれた華やかなデザインが特徴で、成人式や結婚式などのお祝いの席にふさわしい装いとなります。

デザインは古典的な模様からモダンな感覚のものまで実に豊富。現代では主に成人式において振袖を着用することが多く、成人を迎える女性は式典当日に向けて自分好みの振袖を準備する方が多数いらっしゃいますね。

次に、振袖の由来や歴史についてみていきましょう。

 

振袖の由来・歴史


振袖の由来・歴史

「振袖」の歴史は古く、江戸時代の発祥と言われています。振袖の起源は「振り八つ口(ふりやつぐち)」という子ども用の小袖でした。「振り八つ口」とは脇の部分が開いていることで、子どもの高い体温を逃がす役割があり、若い女性や元服(成人)前の男子も着用していたといいます。

江戸時代前期になると、若い女性が着る正装の着物の袖丈が長くなり、元禄時代には袖丈が約55~95cmだった若い女性用の着物は、江戸末期になると約95~122cmまで長くなりました。

若い女性が着る着物の袖丈が長くなった理由は以下の通り所説あります。

・袖を振る動作に厄を払う、浄める意味があるため
・袖の動きで異性の気を引き、求婚の申し出に答えるため
・袖を振る踊り子の華麗な姿が大流行したため

振袖が正式に子どもや未婚女性の正装になったのは、江戸時代中期以降です。

振袖は未婚女性が身分を証明するものとして用いられるようになり、関所を通る未婚女性は振袖の着用が義務づけられていました。

しかし袂の長い振袖で生活するのは不便なため、日常生活で振袖が着用されることはなくなりました。その後は特別な日の晴れ着として着用されるようになり、現代も成人を祝う成長儀礼のひとつ「成人式」を中心に振袖が着用されているのです。

 

振袖を着用する場面


振袖を着用する場面

格式が高く華やかな振袖は、特別な場面で着用されるフォーマルな着物です。

代表的な着用シーンとしては、以下の4つがあげられます。

【振袖の主な着用シーン】
①成人式
②卒業式
③結婚式
④顔合わせ・結納

 

①成人式

振袖は、成人のお祝いである「成人式」にふさわしい正装です。現代では、成人式当日に8~9割の女性が振袖を着用して式典に出席します。華やかで格調高い振袖は、大人への一歩を踏み出すお祝いの席にぴったりの装いといえます。

 

②卒業式

振袖は、大学の卒業式に袴を合わせて着用することもあります。フォーマルな席である卒業式にも、振袖はふさわしい装いです。現代では大学や短大の卒業式は袴姿での参加が主流となっています。袴には袖の短い着物を合わせることも多いですが、袖の長い振袖に袴を組み合わせても問題ありません。

 

③結婚式

親戚や友人の結婚式に参加するときも、華やかな振袖はぴったりです。品格があり豪華な振袖姿での出席は、結婚式を迎える新郎新婦のご家族にも喜ばれるでしょう。振袖姿の参列者がいることで、結婚式や披露宴の場がより格調高く華やかになります。受付や友人代表のスピーチなどを頼まれたときにも、華やかな振袖での参加はおすすめです。

 

④顔合わせ・結納

両家の顔合わせや結納の場にも、格の高い振袖はふさわしい装いです。ホテルや料亭など、フォーマルな雰囲気で行う顔合わせや結納の席には特に振袖姿がぴったりです。正装である振袖を着用することで、相手方にも礼節を尽くしたきちんとした印象をもってもらえることでしょう。

ただし、カジュアルなレストランなどでの顔合わせは振袖だと仰々しい場合もあります。お相手や家族の装い、場所の格などに合わせて服装を選ぶのがポイントです。

 

振袖の種類

「振袖」とひと口に言っても、袖の長さによって3種類にわかれることを知っていますか?

振袖の種類とそれぞれの袖の長さについて解説します。

 

大振袖

大振袖

大振袖は、袖の長さが115㎝以上の振袖です。大振袖はもっとも格式の高い振袖で、主に花嫁衣裳として結婚式のお色直し等で着用されます。長い袖が華やかで、豪華な印象の着姿が特徴的です。袖が床につくほど長いこともあり、移動には向かないため、あくまで室内用の振袖といえます。

 

中振袖

中振袖

中振袖は、袖丈が約95~115㎝までの振袖のことを指します。一般的に振袖と呼ばれるのがこの中振袖です。成人式で多くの方が着用する基本的な振袖で、成人式をはじめ結婚式やパーティーなど様々なフォーマルな席で着用できます。

 

小振袖

小振袖

小振袖は、袖の長さが約85~95㎝の振袖のことを指します。小振袖は振袖のなかではもっとも袖が短く、主に卒業式で袴に合わせる着物として着用します。袖が短いといっても一般的な着物よりは長く、若い女性が着用するのにふさわしく華があります。

 

振袖に関するご相談なら

今回は振袖の基本的な情報について、振袖とは何か、由来や歴史、着用する場面、袖の長さによる振袖の種類などを詳しく解説しました。振袖は未婚女性の第一礼装となる格式の高い着物で、お祝いの席にぴったりの装いです。

振袖ハクビは、伝統的な古典美を備えた振袖の品揃えが自慢です。成人式や結婚式など、格調高い装いが求められる場にふさわしい振袖を取り扱っています。

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